1室 日本画

展示中

受贈記念 落合朗風

10月30日(水)~ 12月2日(月)

昨年度寄贈いただきました作品から、島根ゆかりの日本画家 落合朗風についてご紹
介します。
これらの作品・資料群は朗風 の画業を再確認する上で価値の高いものです。
この度は当館が 既に収蔵していた作品とあわせた約46点により、あらためて 朗風を
顕彰する機会にしたいと思います。

◆ギャラリートーク 11月24日(日) 14:00~
 

◆展覧会のみどころ①②③

東京で川端画学校に通い、のちに京都で小村大雲(平田出身)に半年間師事します。1916(大正5)年文部省主催美術展覧会に入選後、1919年に再興院展で《エバ》が初入選。出品作434点から入選6点という審査を通過し、横山大観から高い評価を得ました。ところが、2年後に同展へ出品した《肥牛痩馬図》は四曲一双屏風にも関わらず、半双のみの《肥牛》が入選という審査結果でした。 納得できなかった朗風は院展を脱退、京都に移ります。7年間住んだ京都を題材に多くの佳作を生み出し、帝展で連続入選、特選候補にも挙げられます。この間、小村大雲だけでなく、菊池契月や村上華岳を訪ねていました。契月には帝展出品作《三十三間堂》の下図を指導してもらっていたようです。この指導関係はこの度明らかになりました。

朗風は生活のために「売り絵」を描いて、自分の作品をおとしめることは何としても避けようとします。そのため図案集や日記帳に挿絵を描き、それを自ら売り込んで商品化し、収入を得ようと考えていました。このことを妻信子と相談して実行したことが日記帳に記されています。また、「絵日記 大正十六年」と記された冊子の存在は、大正時代が15年12月25日までということを考えると不思議に思われますが、これは商品化のための構想案のようで、季節感を盛り込んで描いた日毎の挿絵とセットだったと考えられます。365日分は現存しませんが、そのかわいらしさは商品化していたら「きっと買いたくなる!」と思わせるものです。

朗風は1934(昭和9)年に既成の団体から離れて明朗美術連盟を創立、明朗展を開催します。その目指すところは「明朗、純真、熱誠」な制作でした。制作のために生活をかけたどこまでも高邁な精神は、いつしか個性のある、未到の境地を描きたいと夢見ていたのです。この朗風の理想を培ったのは、父常一でした。出雲市平田町の出身で、朗風4歳のときに妻と死別し、男手で朗風ら3人兄妹を養いました。常一の知人は弔辞で、常一が聖書から得た心の余裕によって朗風の感性を育んだと述べています。父の追悼記念に制作した《故父常一翁絵巻》からは、朗風の父への深い敬愛を感じることができます。

     
落合朗風《秋の北山》1931(昭和6)年

落合朗風《秋の北山》1931(昭和6)年

1室 洋画

展示中

洋画名品選

8月7日(水)~12月27日(金)

当館の洋画コレクションの中から、高橋由一、黒田清輝、青木繁、岸田劉生、藤田嗣治、松本竣介など日本近代美術史を彩る作家の作品を選りすぐって紹介します。

◆ギャラリートーク 11月4日(月・振休)14:00~(約30分)

学芸員の一押し

岡 鹿之助《古港》

1928(昭和3)年

岡鹿之助(1898-1978)は東京美術学校卒業後にフランスに渡り、1925年2月にパリに到着しました。すでに渡仏していた藤田嗣治のすすめでその年のサロン・ドートンヌに出品しますが、その場で自分の絵の貧弱さに愕然とします。この体験を機に、岡は自身のスタイルを確立すべく試行錯誤を重ねていきました。この《古港》はまさにその時期に描かれたもので、かすれのある点描による淡い色調や、単純化された形態を緻密に配置する画面構成が、穏やかでノスタルジックな雰囲気を生み出しています。その後の岡の画風を予告する一点です。

青木繁《犬》1910(明治43)年

青木繁《犬》1910(明治43)年

次回展示

洋画に見る色と形

2020年1月2日(木)~4月6日(月)

1室 西洋絵画

展示中

水辺の風景

8月7日(水)~12月27日(金)

西洋の画家たちが描いた水辺の風景を紹介します。「水を主題とする絵画」は、当館の収集方針のひとつに挙げられています。さまざまな水の表現をご鑑賞ください。

◆ギャラリートーク 8月25日(日)14:00~

アルフレッド・シスレー《舟遊び》1877年

アルフレッド・シスレー《舟遊び》1877年

次回展示

写実をめぐって

2020年1月2日(木)~4月6日(月)

2室 版画

展示中

1950年代日本のポスター

10月2日(水)~11月25日(月)

本展では1950年代後半に、事業や観光の宣伝のために作られたポスターを紹介します。大きく発展しつつあった日本のグラフィックデザインの数々をお楽しみください。

◆ギャラリートーク 10月14日(月・祝) 14:00~

 

亀倉雄策《日本産業巡航見本市》1858(昭和33)年

亀倉雄策《日本産業巡航見本市》1858(昭和33)年

3室 工芸

展示中

河井寬次郎と民藝運動

10月16日(水)~2020年3月30日(月)

安来市出身の陶芸家・河井寬次郎は柳宗悦らと民藝運動をおこし、島根の物作りに大きな影響を与えました。河井の作品とともに島根の民藝作家の作品も紹介します。

◆ギャラリートーク 10月27日(日)14:00~

◆ワークショップ  11月21日(木)10:30~
          ※未就学児と保護者を中心にどなたでも

           11月23日(土・祝)14:00~
          ※小学生以上を中心にどなたでも

          ※ワークショップは、コレクション展観覧料が必要となります。
          ※申込不要ですが、当日先着15名程度で締め切らせていただき
           ますのでご了承ください。
          ※5分前より受付いたします。会場へ直接お越しください。

河井寬次郎《辰砂菱花瓶子》1942(昭和17)年

河井寬次郎《辰砂菱花瓶子》1942(昭和17)年

4室 写真

展示中

生誕120年記念 塩谷定好展

8月23日(金)~11月18日(月)

2017年に開催した「愛しきものへ 塩谷定好1899-1988」では、寄贈作品729点の内約300点を展観しました。生誕120年を記念して、新たにお披露目する作品も含め約200点で、塩谷定好の本質に迫ります。

◆ギャラリートーク 10月6日(日)、11月3日(日) 各日14:00~
 

   > 塩谷定好展チラシ(PDF)     


 

書籍販売のご案内

 ★ミュージアムショップにて販売中!

 夢 の かげり  塩谷定好の写真 1899-1988 

伝説の写真家・塩谷定好の国内所蔵作品ベストセレクション。
写真に駆けた生涯の貴重な記録も収録。
島根県立美術館ミュージアムショップにて販売中です。
(刊行:求龍堂 B5判 240頁〔図版136点〕)
 

【販売価格】
 ■3630円(税込)

 

次回展示

雪・月・花

11月22日(金)~2020年3月15日(日)

「雪・月・花」を主題とした作品を中心に、写真家たちが自然へ注ぐ眼差しを見つめていきます。

5室 彫刻・小企画

展示中

生誕120年記念 塩谷定好展

8月23日(金)~11月18日(月)

2017年に開催した「愛しきものへ 塩谷定好1899-1988」では、寄贈作品729点の内約300点を展観しました。生誕120年を記念して、新たにお披露目する作品も含め約200点で、塩谷定好の本質に迫ります。

◆ギャラリートーク 10月6日(日)、11月3日(日) 各日14:00~


   > 塩谷定好展チラシ(PDF)     

 

次回展示

島根の近代木彫

11月21日(木)~2020年1月13日(月・祝)

緻密で工芸的な技巧を駆使した荒川亀斎、高村光雲門下で彫技を磨いた米原雲海ほか、近代木彫の世界で活躍した島根ゆかりの作家による作品をご紹介します。

◆ギャラリートーク 11月30日(土) 14:00~